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古書にまつわるエピソードなどを不定期に掲載しています、お楽しみに

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2018年2月・沖縄セミナーレポート 

2018年2月、暖かい南国である沖縄は肌寒く冷たい海風が吹いていました。

そんな沖縄で、今回三つの武のイベントが行われました。

「刀禅セミナー」、「天行健中国武術館セミナー」、「全国武術交流掛け試し稽古会」です。

先ず、刀禅セミナーは、沖縄では初めて開催された刀禅のセミナーです。

本土からの常連メンバーと試し稽古会メンバー、ヒーリングメンバーと沖縄空手の方々の参加がありました。

刀禅は創始者である小用茂夫先生が修練した新陰流、形意拳、大東流などの武術を基に身体開発を目指すボデ

ィワークです。昨年に開館した沖縄空手会館と那覇の繁華街にあるてんぶす那覇の二日間にわたり行われまし

た。いずれも二部構成で、竹尺刀法と打拳練行をテーマに取り組みました。

竹尺刀法では、その名の通り1メートルの竹尺を使用して、腰には30センチの定規(仙骨尺)を着用した練功

です。身体の軸を意識して垂直基準と水平基準を確認して、対人練功で更に基準性を深めました。

物を使用することにより明確に基準性が明らかにできます。

打拳練行では、掛け拳練功によるお互いの力を通し合い、身体の中で力の通り道を探し、身体の隙間を埋める

作業を試みました。

二日目のセミナーは女性参加者も多くボディワーク刀禅を堪能していました。

次に、天行健中国武術館セミナーは、沖縄在住の中国武術家である宮平保先生によるセミナーです。

基礎となる準備運動もよい鍛錬となり、基本的な戦闘打撃法を教授されました。

宮平保先生といえば擒拿術(関節技)で知られており、その強烈な痛み体験を受けて悲鳴が響きました。

二時間ながら、中国武術の稽古法の数々を体験できたよい機会でした。

最後に、掛け試し稽古会です。元々は沖縄で行われていた「カキダミシー」が原点であり、逆輸入する形で実

現しました。

極真空手世界ウェイト制世界チャンピオンである高久昌義先生により4年前から始められた稽古会です。

自由組手攻防でライトコンタクトによる技の入り方やタイミングを試す稽古会です。

東京、名古屋、大阪の本土から空手、武術を志す常連メンバーと天行健中国武術館の門弟、沖縄空手、総合格

闘家の参加がありました。

それぞれスタイルの違う武を志す者が、稽古会の趣旨を理解して和やかで有益な交流稽古が行われました。

国内を空手セミナー指導で活躍中の沖縄拳法の山城美智先生も稽古会に参加されました。

又、刀禅セミナーで来沖していた小用茂夫先生も来場して稽古会を見守りました。

今回、初の沖縄でのコラボイベントで次につながる確かな手応えあるイベントとなりました。